【村田諒太】(むらた りょうた)選手は、元プロボクサー竹原慎二(たけはら しんじ)選手しか成し遂げられていない世界ミドル級の現役世界チャンピオンですね‼
戦績をみても、この階級で日本人が戦えるということを証明してくれているうえに!
何と言ってもその豪快な打ち合いでの迫力が村田選手の代名詞‼
そんな村田選手ですが、昔はかなりのヤンキーだったことは有名ですが‼
そこから更生し、オリンピックでメダルを獲るというストーリーを改めて見たくないですか⁉
プロフィールや戦績に加え、村田選手が大事にする言葉などをアベ(管理人)が全力紹介‼
村田諒太【アッサンエンダム】とのタイトルマッチまでの軌跡⁉
yahoo!ニュースより引用
改めて村田選手と言えば、日本人史上2人目の現WBA世界ミドル級王者でなんですが、まずはそのプロフィールを。
村田諒太 |
奈良県 |
黄金の拳 |
1986年1月12日(34歳) |
183cm リーチ184cm |
オーソドックス |
戦績 18戦16勝(13KO)2敗 |
まずミドル級というこの階級・・・ほんとに強い選手ばかりで、かなり凄いところで闘っているんですが、その村田選手、実は中学時代からなかなかの不良だったことをご存じでしょうか?w
ぶっちゃけ、ボクシングを含む格闘家の半分は、このルートのイメージがありますが・・・w
(※アベは敬意を込めています)
実際中学時代、日々喧嘩や校則を破るといったまさに不良と言われる世界にいた村田選手ですが当時の先生からの勧めでボクシングを始めたといいます。既にドラマっぽいw
始めた当初は、走る練習がキツくて長く続かず2数週程で辞めてしまい、しばらくしてまたボクシングを再開するもケガで長期参加できずそのまま練習へ行かなくなるという感じで、順調にはいかなかったようです。しかし、その当時で既に”ボクサー”だったんですね。離れても離れてもボクシングに戻り、卒業後高校進学を決め、高校でもボクシング部に入部します。
ボクシングと歩み続け、徐々に村田選手の本当の”強さ”が見え始めます。
村田諒太【強さの理由①】高校時代・恩師の存在
高校進学が人生の転機となり、強さもガラの悪さも増した村田選手ですが、ここで後に恩師と呼ばれる方と出会いボクサーとしても、人間としても一気に成長していくこととなります。
その成長、強さが結果として表れ始めるのが、高校2年の時。
選抜大会・高校総体・国体を見事制し3冠を達成。さらに3年生の時にも選抜・高校総体を制しトータル高校5冠を達成。ほんとに素晴らしいですね。ちなみに国体は団体での競技の為、個人の力だけではどうしようもない部分があり、運や地域の強さも併せて必要になるので国体を制するのは個人での優勝よりももしかしたら難しい部分があるかもしれません。
そこにまた一人では決して作れないドラマがあって面白いなと思います。
高校3年の国体出場を逃し、惜しくも高校6冠こそなりませんでしたが、その後の日本選手権に出場し同年以下には、ほとんど敵なしと言ってもいいほど強くなっていることが分かります。
後の取材で、『高校時代、同級生にもっと優しくしておけば良かった』という言葉がありました。
強すぎるが故に上からの態度だったことを素直に認め、時間が経った後でも直に言葉にするという部分が男としても、とても説得力があるなとアベ(管理人)は感じました。結果を出した村田選手が素晴らしいのはもちろんですが、やはり恩師の先生の教えや周りの環境があり人として、男として、ボクサーとしても大きくなれたのですね。
前後しますが、村田選手が世界ミドル級タイトルマッチ試合後のインタビューの際に恩師の言葉を心に持ちながらボクシングに打ち込んでいるという姿勢にはとても気持ちが熱くなりました。
『ボクシングで試合に勝つということは、相手を踏みにじってその上に自分が立つということだ。
だから、勝つ人間には(その人の分も)責任が伴うんだ。』
試合直後のインタビューで村田選手が口にした言葉です。
勝った人はたくさんの称賛を受け更に注目されますが、そこには敗者も存在し、その敗戦がその敗者にとって、とても大きな影響となるかもしれないことを気付かせてくれる言葉ですね。
そういう恩師の言葉や教えを受け継いでいくところも村田選手の強さと言えると思います。
村田諒太【強さの理由②】大学・現役引退の過去⁉
朝日新聞デジタルより引用
高校で数々の実績をあげた村田選手は、卒業後大学へ進学しボクシングを続けます。
そこでも強さを発揮し、順調にキャリアを積んでいく・・・はずでしたが、国内の大会では実力を発揮しますが、意外にも国際試合でなかなか優勝することができず、北京オリンピックの出場を逃した時点で、現役を引退してしまいます。
その後大学を卒業、そのまま大学の職員兼ボクシング部コーチとしてボクシングに携わり指導を続けていたところ、同ボクシング部の不祥事をきっかけに、自らがボクシング部の汚名を晴らすべく現役復帰し再びリングへ上がります。
約1年半のブランクにも関わらず、村田選手はどんどん結果を残していきます。
そして復帰後の日本選手権を連覇し、世界選手権でも日本人最高順位、そしてついにロンドンオリンピックの出場権を掴み取ります‼
人間の気持ちというか覚悟というか、一つの出来事でここまで劇的な変化を起こせるものなんですね。アベ(管理人)もそういう出来事を待ち続けていこうと思います‼w
村田諒太【五輪(オリンピック)】日本人初の金メダル獲得‼
現役復帰から村田選手の第2章が幕を開けます。
26歳で念願のロンドン五輪(オリンピック)に出場。
シードの為、2回戦から出場。村田選手は初戦の相手を大差の判定で下し準々決勝へ。
準々決勝は苦戦しますが逆転で勝利し、この時点でミドル級での日本人初のメダル獲得が決定し、日本中がその行方を見守った。
準決勝で前年の世界選手権で勝利している選手と対戦しますが、後半に盛り返し判定で劇的勝利。
ここまでくると、みんな金メダルを期待します。しかし、ミドル級で日本人が獲るのは厳しいとの声もあった中、歴史的瞬間が訪れます。
決勝は、ブラジルの選手でまさに死闘!これは当時、ライブで観ましたがやっぱりお互い国をかけての試合の為お互い引かず殴り合います。
1Rを5-3で取って有利に進める展開ですが、2Rに入り村田選手は前に出続けるんですが、なかなかパンチの連打が出ず徐々に相手のフットワークと手数にポイントを5-4と取り返されその差は1ポイントに。
3R序盤に相手に減点が与えられ、村田選手はさらに有利に進めますが、相手も最後の最後まで戦い勝負は判定へ。結果がアナウンスされた瞬間の実況の食い気味の歓声w
最終的には14-13の1ポイント差で金メダル獲得となりました。
いやぁ…劇的なストーリーですよ。一度はリングを降りたんですから。
その後の注目はやはり、“プロ転向か否か“というところですよね。
アベ(管理人)は、そのまま普通にプロになって世界と戦うものだと思っていましたが、当初の村田選手はインタビューの際に、『プロへの道は100%ない。』くらいの勢いで否定していて衝撃的だったのを覚えています。調べてみるとどうやらボクシング連盟と色々あったみたいですね。
その後、連盟とも和解し、晴れてプロボクサー村田諒太が誕生します!!
アスリートと連盟の縛りみたいなものは、ほんとに見てる側は分からないので、どんなスポーツもやはり選手主体の組織というか媒体であってほしいですね。
村田諒太【戦績】プロデビュー戦から驚異の強さで世界王者へ⁉
いよいよプロとしての村田諒太選手の闘いが始まります!!
プロデビュー戦で、東洋太平洋ミドル級王者で日本スーパーウェルター級王者の柴田 明雄(しばた あきお)に衝撃のTKO勝利でデビュー戦を飾り、日本中に五輪王者が本物であることを証明しました。
この試合で一気にランキングに食い込みます。
その後も連戦KOで黄金の拳の破壊力を見せつけます。
そしてデビューから順調すぎるペースで、無敗のままミドル級王座決定戦まで辿り着きます。
相手は当時のWBA世界王者のアッサン・エンダム選手。日本ではアッサン表記となっているようです。
基本情報 | |
---|---|
本名 | ハッサン・ヌダム・ヌジカム |
通称 | Phenomeno(驚異的) |
階級 | スーパーミドル級 |
身長 | 180.5cm |
リーチ | 188cm |
国籍 | ![]() |
誕生日 | 1984/2/18(36歳) |
出身地 | ![]() |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 42 |
勝ち | 37 |
KO勝ち | 21 |
敗け | 5 |
この試合は挑戦者である村田選手がここまで駆け上がってきた勢いそのままに、どんどん前に出る展開か!?と思いましたが、相手は世界王者のエンダム選手。上手く距離を取りながら攻撃を繰り出します。
開始早々アベ(管理人)が感じたのは、エンダム選手は手数も少なく表情が弱々しい印象でした。
それに比べ村田選手は、常に圧力をかけリングの中央を取ってエンダム選手はロープを背負いながら状況を変えようと必死に凌いでいる様に見えました。
…これ、早々にKOあるんちゃう?と期待も込めた気持ちでアベ(管理人)は観ていました。
試合中盤、大きく流れが動き、村田選手が大きなチャンスを作ります。
エンダム選手のパンチにカウンターを合わせダウンを奪います。
村田選手は、このまま一気に決めたいところでしたがエンダム選手はゴングに救われます。
いやー、ほんとに決めたかった・・・。そしてエンダム選手の回復力にも驚きでした。
ダウンシーンのリプレイで、村田選手のパンチがエンダム選手の顎に完璧に入って膝から崩れ、そして顔面をリングに打ち付け、ちょっと体バウンドしてました!!w
しかしそこからエンダム選手は驚異の回復力を見せ、試合は最終ラウンドまで村田選手が詰めてはエンダム選手が凌ぐという展開が続き判定までもつれ込みます。お互い気持ち強かったですね。
そして、村田選手の勝利を期待して結果を待ちましたが結果はエンダム選手の判定勝利。
どのラウンドをエンダム選手が取っていたのか、完全に村田選手ひいきのアベ(管理人)には分かりませんでしたw
驚いた表情と同時に喜びを全身で表す王者エンダム選手に対して、真逆の意味での驚きで唖然とした表情を見せ頭を抱えた村田選手。(間違いなく勝ちを確信していたと思います。)
この瞬間、アベ(管理人)の時間も止まりました・・・。
しかし、これもボクシングなんですかね・・・。後の評価や意見をみると、圧倒的に村田選手の勝利の記事が多い中、手数やトータルのポイントでエンダム選手という見方もあったので、あのビックチャンスで倒せず判定までいってしまった部分がほんとに悔やまれました。
この試合でプロ初黒星となった村田選手でしたが、試合の翌日にWBA会長が村田選手、陣営、ファンに対し、採点内容の謝罪とリマッチをするように命ぜられるという謎の事態にw
これは完全に『闘いに勝って、試合にも勝った』パターンですねw
黒星は付きましたが、とてつもない評価を得たということで切り替えるしかないですね!!
村田諒太【アッサン・エンダム】との闘いは異例の即リマッチ⁉
疑惑の判定で世界王者のベルトを逃した村田選手でしたが、早々にリマッチを迎えることに。
前回の試合後に、健闘を称えあう仲に発展した両者でしたが!!リングに上がれば関係ない!
アベ(管理人)は立ったことすらないですが、一度は言ってみたいワードですねw
前回の判定があるため、共にKO決着(村田選手は特に)しかないという状況での再戦は、異様な雰囲気に包まれていました。
ゴングが鳴り、序盤から村田選手が前回同様、いやそれ以上に前に出る展開。
エンダム選手も、前回の評価の影響もあるのか俄然アグレッシブに前に出ます!
面白いっ!!率直にw
こんな試合が観たかった!こんな村田選手が観たかった!!
序盤から、村田選手の打ち合いに応じるエンダム選手。
それでこそチャンピオンですよね!しかし、村田選手の圧力!パンチ!!顔っ!!!w
毎試合ですが、村田選手ってゾーンに入るというかめちゃくちゃ楽しんでる表情で前に出てくるので、絶対相手はやりづらいですよねw
そんな村田選手の姿に、アベ(管理人)はかつてのK-1ファイターであるレイ・セフォーを思い出すことがありますw(レイ・セフォーは効いてる時にノーガードで笑うで有名でした)
そして、その瞬間が訪れます。
7R終了時点で、エンダム選手がこのまま試合を続けられないということで、TKO勝利!!!
泣いた。ほんとにこの試合は、観ている皆さんに感動を与えてくれました!
そして、ついに日本人2人目の世界ミドル級チャンピオンの誕生です!!
この瞬間、くしゃくしゃの村田選手の表情・・・かわいかったっス。
前回の試合も含めて、村田諒太ストーリーだったんだなと思いました。
前記していますが、新チャンピオンになった直後のインタビューでの恩師の言葉。
『ボクシングで試合に勝つということは、相手を踏みにじってその上に自分が立つということだ。だから勝つ人間には(その人の分も)責任が伴うんだ。』
・・・最高です。
そして、その後の試合でエマヌエーレ・ブランダムラ選手にTKO勝利!
唯一のミドル級王者だった竹原慎二さんも成し遂げられなかった初防衛を果たします。
しかし惜しくも2度目の防衛戦でロブ・ブラント選手に判定で敗れ王座から陥落し、そこから引退も仄めかす(ほのめかす)までになりますが三度再起!!
敗れた相手ロブ・ブラント選手に2R TKOでしっかり勝ち、再びWBAミドル級世界王者に返り咲き、続く防衛戦でスティーブン・バトラー選手にTKO勝利!
防衛に成功し次戦の相手に注目が集まっています!!
➡【ボクシング】パウンドフォーパウンド(PFP)日本人は!?
まぁ、二度もベルトを取り返し実績は申し分ないと思いますので・・・!
アベ(管理人)は、やはり他団体との統一戦が観たいです!!いや、皆さんそうですよね!!
ただ、化け物しかいないこの階級で王者であり続けることはほんとにほんとに凄いことで!
そもそも日本人がトップにいることが誇りです。
村田選手なら更なる記録、奇跡、日本ボクシングの新たな歴史を創り続けてくれるでしょう!!
次戦の内容が入れば即アップしたいと思います。
また、村田選手は現在コロナの影響で試合ができないこの状況で未来のアスリートや子供たちに向けてオンラインイベントを開催、自身のYouTubeチャンネル開設と活動を広めています。
もちろんそちらも一緒に追いかけていきましょう!!
以上、アベなり記事でした!!